経錐体骨アプローチによる小脳橋角部腫瘍摘出手術後には約半数でS状静脈洞血栓症/重度狭窄が生じる

公開日:

2025年11月13日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

頭蓋底手術後に発生する静脈洞血栓症は,その発生頻度,臨床経過,術後合併症との関連,ならびに術後抗凝固療法の必要性等,不明な点が多い.フランスRouen大学病院脳外科は,2010年以降の約14年間に行った小脳橋角部腫瘍に対する摘出手術を後方視的に解析して,この問題を検討した.対象は158例(平均52.5歳)で,内訳は前庭神経鞘腫75%,髄膜腫21%等であった.転移性腫瘍の120例は除外された.手術ルートは経錐体骨(経迷路/後迷路)アプローチ84.8%,後S状静脈洞アプローチ13.9%,側頭下アプローチ2.5%であった.静脈洞血栓症の診断は,術後最初の造影CTまたは造影MRIに基づいて行った.