小脳天幕硬膜動静脈瘻に対する顕微鏡下手術:CONDOR登録研究の47例

公開日:

2026年5月25日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

小脳天幕部の硬膜動静脈瘻(dAVF)は頭蓋内dAVF全体に占める割合は低いが,静脈側副路が乏しいため,95%は出血か皮質静脈逆流による神経症状を呈する(文献1,2).このため,その多くは緊急手術の対象とされる.近年,dAVFの多くは血管内治療(塞栓術)により根治が可能であるが,小脳天幕部のdAVFはその特有な解剖学的な背景のため,他部位の頭蓋内dAVFと比べて血管内治療が困難で,顕微鏡手術を必要とすることが多い(文献3).
本稿はdAVF国際共同研究(CONDOR)に登録された161例の小脳天幕部dAVFのうち,手術(動脈化静脈の起始部と関連静脈洞の離断)が施行された44例(27%)の後方視的解析である.