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2025年3月28日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
破裂した脳動静脈奇形(AVM)に対する根治的な治療は顕微鏡下摘出術(MST)であるが,MSTをいつ行うべきかについては議論が多い(文献1,2,3).本稿は15報告1,026例のシステマティックレビューで,破裂からMSTまでの時間が手術の結果に与える影響を解析したものである.
対象の各報告間で,治療前の臨床症状(GCSあるいはmRS),脳内血腫の大きさ,術後の合併症率の不均質は大きかった.
破裂からMSTまでの時間を48時間未満か以上,1週間未満か以上,2週間未満か以上,1ヵ月未満か以上に分けた.
一次アウトカムは転帰良好(mRS:0-2かGOS:4-5)とした.二次アウトカムは周術期死亡率,完全摘出率などとした.
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