3TMRIによる線維走向分布解析(FOD)を用いた脳腫瘍の術前診断:頭蓋底腫瘍の81例について

公開日:

2025年11月11日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

従来のMRI拡散テンソルイメージング(DTI)はボクセル内の交差線維を分離して表現できず,ボクセルを楕円体と見なし,複数の線維を単一ベクトルとして表現していた.このため,複数の線維方向が絡まって走向している実際の大脳白質の線維走向を正確に推定することが困難であった.しかし近年開発された線維走向分布解析(FOD)は,ボクセル内に存在する交差線維を分離して評価することが可能になっている.本稿は,このFODの技術を応用した頭蓋底腫瘍の術前診断の可能性を検討したものである.FODにおける腫瘍内線維の走行パターンは,放射状遠心型(髄膜腫),層状巻き付き型(神経鞘腫),無秩序(類上皮腫)の3種類に分類した.