術前のステロイド短期投与は原発性中枢神経系リンパ腫の定位生検術の診断率に影響を与えない:ピッツバーグ大学の104例

公開日:

2025年11月13日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)の診断には病理組織の確認が必須で,多くの場合,定位的生検で診断が確定する.一方,PCNSLは急速な増大や周囲浮腫によって進行性の症状悪化を引き起こすことが多く,症状緩和目的でステロイド剤を投与せざるを得ないこともある.しかし,定位的脳生検術前のステロイド剤投与は確定診断を曖昧にするので,生検術前のステロイド剤投与は避けるべきだとの考え方が主流である.
ピッツバーグ大学脳外科は,2014年以降に生検術で病理診断が確定したPCNSL 104例を対象に,生検術前のステロイド投与(98%がデキサメタゾン)が診断率に与える影響を検討した.ステロイド使用群は43例,非使用群は61例であった.