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2024年11月29日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
7T-MRIでは下垂体無症候性病変がしばしば発見される.本稿はミネソタ大学MRリサーチセンターで,2021年10月から約2年間に,脂肪抑制造影T1強調MPRAGEを用いた7T-MRI検査がされた100症例(平均年齢47.3,女性64例)の下垂体部の画像を評価して,下垂体部の無症候性所見の頻度を明らかにしたものである.MRI検査の理由はてんかん10例,頭痛10例,MS8例,下垂体腫瘍8例,けいれん6例など多岐にわたっていた.
100例中,腺性下垂体(下垂体前葉)後縁のcleft(裂隙)状低信号有りが66例,無しが31例,どちらとも言えないが3例であった.裂隙状低信号有り群となし群では男女差,年齢に差はなかった.
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