妊娠中の脳幹海綿状血管腫に対する手術はリスクが高いか:自験の11例と文献例12例

公開日:

2026年6月11日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

脳幹の海綿状血管腫(BSCM)は脳全体の海綿状血管腫の30%を占めるが(文献1,2),脳幹という高機能部位に存在するため,症候性出血率が高く(2.7-6%/患者・年)(文献3,4),症候性のものでは,積極的な治療の対象と考えられている(文献5,6).
極めてまれながら,BSCMが妊娠中に発見されることがあるが,その管理・治療に関してはコンセンサスはない.
BNI(フェニックス)の脳外科は過去37年間に,妊娠中に発症し,顕微鏡下摘出術を受けたBSCM 11例を後方視的に解析した.発症時平均妊娠週数は19.6±10.1週であり,妊娠第1三半期,第2三半期,第3三半期での発症はそれぞれ4例,3例,4例であった.