大型のう胞性頭蓋咽頭腫に対する二段階内視鏡手術戦略

公開日:

2026年3月10日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

経鼻内視鏡下経蝶形骨洞手術(eTSS)は頭蓋咽頭腫に対する手術法の第一選択となりつつあるが(文献1-4),大型のう胞性頭蓋咽頭腫ではのう胞成分が鞍上部から重要な神経・血管構造の方向に突出しており,全摘出は容易ではない.
名古屋大学脳外科のグループは近年,このようなのう胞性頭蓋咽頭腫に対する二段階内視鏡下手術戦略を採用している.本稿は2020年以降の経験症例についての後方視的解析である.
対象は鞍上部から外側あるいはモンロー孔方向に伸び,結果的に視機能障害や水頭症を来したのう胞性頭蓋咽頭腫の11例.
第一段階として,経側脳室的に軟性内視鏡を用いたのう胞開窓術を行い腫瘍を縮小させ,1-2ヵ月後にeTSSで腫瘍の全摘出を試みた.