くも膜下出血患者に対するクラゾセンタン(ピヴラッツ)とファスジル(エリル)の効果は違うのか:後ろ向き観察研究(RECOVER)

公開日:

2025年7月11日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

日本では,脳動脈瘤によるくも膜下出血術後の脳血管れん縮と遅発性脳虚血(DCI)を抑制するクラゾセンタンの製造販売が2022年1月に承認され,普及が進んでいる.しかし,それまでに日本で脳血管れん縮の改善を目的として広く用いられてきたファスジル(2007年承認)と比較したデータは乏しい.このRECOVER研究は東海地方の約20病院が参加した後ろ向き研究で,周術期管理における両薬剤の有効性および安全性を比較したものである.対象は2021年4月から1年間にファスジルが使用された237例と,2023年4月から1年間にクラゾセンタンが使用された195例.両群の年齢とWFNSグレードの差は逆確率重み付け法で調整した.