血栓回収までの時間,患者の頭位は何度が良いか:米国におけるRCT(ZODIAC研究)の92例

公開日:

2025年7月31日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

血栓回収の対象患者が着院してから血管内治療室に入室するまで,どのような体位(頭位)が良いのか.本研究は米国12施設で実施されたRCTである.対象は血栓回収が必要と考えられる患者92例(平均年齢66.6歳,男性48例)で,着院後直ちに45例は0度群,47例は上体を30度挙上する群に無作為に割り当てられた.対象例は割り付けから血管内治療開始までの平均45分間,10分おきにNIHSSでモニターした.主要評価項目は,血管内治療開始前のNIHSSの2点以上の悪化とした.
当初予定された登録患者数は182例であったが,中間解析で0度群の優越性が判明したため,上記の92例で登録が中止となった.