難治性てんかん患者におけるHFO,特にfast ripple成分の完全切除が術後転帰良好を予測する:31報告703例のメタアナリシス

公開日:

2024年4月18日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

難治性てんかん患者における頭蓋内電極脳波測定で観察される高頻度オシレーション(HFO)はてんかん原生との関係が強く示唆されており,その周波数によって,fast ripple(FR):250–500 Hzとripple(R):80–250 Hzに分けられる.この2種類のHFOの摘出範囲と術後のてんかんコントロールに関しては議論が続いている.
本研究は,過去の31報告703例を対象としたメタアナリシスである.このうち602例ではFRに関して,424例ではRに関して解析されていた(重複症例あり).
手術後のエンゲルクラスI,ILAEクラス1,あるいはけいれんなしを術後転帰良好と判定した.