定位手術的照射(SRS)による内包前脚切裁術は強迫性障害に有効:11報告180例のメタアナリシス

公開日:

2024年4月18日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

強迫性障害に対する外科的な治療のターゲットとして内包前脚が注目されてきた.内包前脚には,強迫性障害の成立に深く関係している前頭前野と視床背内側核を結合する白質線維が存在している(文献1,2).これまで強迫性障害に対する内包前脚切裁の方法としては,機械的破壊,レーザー焼灼,高周波焼灼,SRS(ガンマナイフなどの定位手術的照射),収束超音波が用いられてきた(文献3).本稿はSRSによる内包前脚切裁に関するメタアナリシスである.対象は2008年以降公表の11研究に含まれた180例.効果の評価にはエール・ブラウン強迫性障害スコア(Y-BOCS)とベック抑うつ自己評価質問表(BDI)を用いた.