典型的三叉神経痛にもかかわらず神経血管圧迫が認められない症例では患側三叉神経周囲の髄液の乱流が生じている

公開日:

2026年5月6日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

突発性の激しい電撃様顔面痛を特徴とするタイプ1三叉神経痛でありながら,MRI等の術前画像検査で圧迫血管が見つからない症例は10-30%存在する(文献1-4).この中には,開頭して三叉神経を観察すると小さな圧迫血管が認められる偽陰性症例もあるが,全く圧迫血管が認められない症例も稀ではない(文献4).そのようなケースでは,三叉神経周囲のくも膜の肥厚やくも膜による神経の屈曲が原因の場合があるが(文献5),術前のMRIなどの画像診断による予測は困難である.
埼玉医科大学脳外科のチームは,三叉神経周囲のくも膜の肥厚と,phase-contrast MRIで求めた三叉神経根周囲の髄液流動態との関係を検討した.