先端巨大症の診断には経口糖負荷試験(OGTt)は不要:新しいコンセンサス基準(Stresa・2024年)の提案

公開日:

2024年4月1日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

先端巨大症の診断基準はこの20年間で変化を遂げてきた.2000年に発表されたコルチナ・コンセンサス基準では経口糖負荷試験における成長ホルモン(GH)底値が1 μg/L以上で,IGF-1が性・年齢標準値(+2SD)を超えたものを先端巨大症と診断している(文献1).
10年後の2010年のコンセンサス声明では,GH測定感度の向上を受けて,経口糖負荷試験におけるGH底値のカットオフは0.4 μg/L以上に変更された(文献2).
2022年,米国と欧州合わせて16ヵ国56名のエキスパート達は,イタリアの保養地ストレーザ(Stresa)で,第14回アクロメガリー・コンセンサスミーティングを開催した.